この
松森工場建設工事は、
予定価格が280億3000万円という多額の
工事案件です。それだけに、
発注者の仙台市が公正、厳正な執行を行うことが特に求められています。しかしながら、
松森工場建設工事に係る一連の
市当局の手続や執行に対して、残念ながら疑念を抱かざるを得ません。
まず、お伺いしますけれども、ことしの2月25日に市長名で出された仙台市公告第99号によると、
設計基本仕様書等を配付するための
説明会を3月17日に
環境局施設課で開催しています。この
説明会はどのようなやり方で、どこの企業が参加したのでしょうか、具体の企業名も挙げてお答えください。
8:
◯環境局施設課長 技術資料招請のための
説明会ということで、3月17日、
説明会を開催しております。これにつきましては9社ほど出席をしてございます。合同で
説明会を開催しております。中身につきましては、
技術招請に当たりましての注意等、こちらの要望等を伝えてございます。
具体的に参加した業者につきまして申し上げますと、
石川島播磨重工、それから荏原製作所、川崎重工、クボタ、
住友重機機械工業、タクマ、
日本鋼管、日立造船、
三菱重工業の計9社となってございます。
9:
◯嵯峨サダ子委員 ただいま
環境局施設課長の方から御説明いただいたように、
説明会には今回入札に参加した9JVが全部参加をしております。しかも合同で
説明会を行っています。
大手プラントメーカー9社が顔をそろえる場を市の側が提供し、結果的に談合の機会を与えることになったのではないでしょうか。こういう手法を他の部局の事業でもやっているのでしょうか。こうした市の対応に大きな問題があると思いますが、いかがお考えでしょうか。
10:
◯環境局施設課長 資料招請の際の
説明会を合同でやったということでございますけれども、目的としましては、本市の要求する資料の内容を説明するために実施したものでございまして、各社に公平に差異なく伝えるために合同で開催しておく必要があるということで開催したものでございます。
ほかの事業でこういったものをやっているかどうかにつきましては、一般的に
現場説明会等は合同で集まってやっているというのも多くございます。
11:
◯嵯峨サダ子委員 それはちょっと違うんじゃないでしょうか。ほかの局長さんたちに、全部ではないんですが、事前にお伺いしたところによりますと、
現場説明は合同ではやっているということはありませんということを聞いていますので、今の
施設課長の御答弁はどうも納得がいきません。
12:
◯環境局施設課長 私どものところではそういった
ケースでやってございます。
13:
◯嵯峨サダ子委員 これは別途また追及いたします。
次に、市が
基本仕様書、それから工事後の
仕様書と2回出しているわけですが、それに対する企業からの質問が寄せられていますね。合計2回の質問、それに対する回答ということで出されているわけですけれども、工事後の
仕様書の回答と質問を見させていただいたんですが、2回目の
仕様書に対する質問と
回答内容なんですが、積算する上で必要な質問が寄せられていたわけですが、どうもこの資料を見る限り、もう本命の1社に絞られていたとしか思えません。
4社から27件の質問があったわけですが、ある1社が17件もの質問をしているということですね。そのほかの3社はわずかです。数の多さだけじゃなくて、内容についても積算の範囲にかかわるもので前の
基本仕様書に対する質問の中身とは質的に全く違っています。
どういう点で違うのかといいますと、一つは、
電波障害調査費は
見積もり範囲外と考えてもいいですかと。
二つ目は、
地盤改良工事は実施しないものと計画して
見積もりしていいかと。
そして三つ目が、市水、
工業用水、
都市ガス、下水道の引き込み・
接続負担金は
見積もり範囲外と考えていいですかと。
こういう情報なしにほかの8社が積算できなかったはずだというふうに思うんですが、ほかの8社は今指摘した3項目をどうやって積算したんでしょうか。
14:
◯環境局施設課長 各社から
仕様書をもとに
見積もりをもらうわけですけれども、その際に
仕様書の中身を各社検討していろいろ疑義が出てまいります。それぞれ観点が違うということでいろんな質問が出るわけでございます。それで気づかない
メーカーもございます。そういったこともありまして質問を受けまして、それに対して私どもが回答しまして、それを全社に質問・回答を配って公平を期すということにいたしてございます。
15:
◯嵯峨サダ子委員 では、次に
見積額の問題について伺います。
事前見積額と
最終見積額と2回出されております。2回ともその
見積額の
一覧表をちょうだいしたわけですが、9社ともおよそ350億円とほとんど額に差がございません。
ところが、
予定価格は280億3000万円、
落札価格が264億円ですね。
三菱重工業JVが落札したわけですが、そのほかの8JVの
入札価格は268億5000万円から275億4800万円までずらっと並んでおります。そこで伺いますが、なぜこの
見積額と
入札価格及び
落札価格が約100億円近くも違うんでしょうか。これの説明をお願いします。
16:
◯環境局施設課長 見積額という位置づけでございますけれども、あくまでも設計のための
参考資料でございまして、
予定価格が私どもの考える
工事価格と考えてございます。
その中で
予定価格と
落札価格の差は17億円ほどということになってございますけれども、これは基本的には
企業努力によるものというふうに考えております。
17:
◯嵯峨サダ子委員 そんな説明で市民の皆さん納得いくんでしょうか。議員の皆さんにもお伺いしたいところですが、全くそれはもう最初から根拠のない
積算見積もりではなかったかと、こういうふうに思うんですね。今課長さんが
企業努力の結果だというふうにおっしゃるわけですが、それでは、どの項目を
企業努力で100億円近くも圧縮できたのか。各
企業ごとにそれではお示ししてください。
18:
◯環境局施設課長 入札価格につきましては、
見積もりの内訳をとっているわけじゃございませんので、確認してはおりません。
19:
◯委員長 嵯峨委員、企業内のことについてはこちらとしては知り得ない情報もたくさんあると思いますので、そういった部分に関しての御質問はちょっと無理かとも思いますので、質問をちょっと精査していただければと思います。
20:
◯嵯峨サダ子委員 それでは、全社の
積算内訳書はお持ちなんですね。
21:
◯環境局施設課長 資料招請の中で
見積書をとってございますけれども、その積算の
内訳書はございます。
22:
◯嵯峨サダ子委員 それでは、市の
予定価格の280億円、これの
積算根拠をお示しください。
23:
◯環境局施設課長 積算根拠でございますけれども、各
メーカーからとった
見積書あるいは他都市の最近の実績、それから
建設物価の動向、そういったことを踏まえまして私どもで
予定価格といたしたものでございます。
24:
◯嵯峨サダ子委員 先ほど申し上げました
事前見積額と
最終見積額を比べてみますと、金額が全く同じ会社が3社ございます。価格で言いますと、362億2500万円が1社と367億5000万円が2社です。これはどういうふうに説明を当局としてはされるんでしょうか。つまり、この
見積額の表を見る限りで推測いたしますと、本命の1社だけが詳しい
積算内訳書を作成して札を入れて、それでほかの8社は指し値で札を入れた
可能性が非常に高いんじゃないかと。すなわち談合の疑いが極めて高いと思うんですが、この点についてはいかがお考えでしょうか。
25:
◯環境局施設課長 談合の疑いが極めて強いというようなお話でございますが、私どもはコメントしようがございません。
26:
◯嵯峨サダ子委員 どうもこんなに
見積もりと実際の
落札価格が、
予定価格もそうなんですが、開きがあるというのはほかの工事ではあり得ることなんでしょうか。どうも私は、どう考えても納得がいきません。
それで、
談合情報後の市の対応についてなんですが、これについても大変問題があると思っております。仙台市の
談合情報対応マニュアルでは、
入札執行前に
談合情報を把握した場合に
事情聴取をすることになっています。方法として、
入札参加者全員から個別に
事情聴取する。
事情聴取は
契約担当課の課長、係長、
担当職員と複数で行い、必要に応じて
担当課の職員を同席させるとなっています。実際、
事情聴取した詳しい内容をお示しいただきたいと思います。
27:
◯環境局参事兼
総務課長 事情聴取につきましては
財政局で行っておりまして、私ども関与しているわけではございませんけれども、
談合情報が寄せられました12月5日の午後に
契約課長ほかの職員で事情を聴取したというふうに聞いております。そして、全社とも談合の事実はないという答えであったと、しかし、より慎重を期すために会社に持ち帰っての調査、あるいはJVの
構成員全社への調査なども行って
回答書を文書でもらっているというふうに聞いております。
28:
◯嵯峨サダ子委員 財政局にかわって
総務課長さんにお答えいただいたわけですが、今の答えですと市みずからつくった
マニュアルどおりにやっていないということがございます。実際に直接呼んで
入札参加者全員から個別に
事情聴取するとなっているんですが、今の御説明ですと全員を個別に呼んで
事情聴取したことにはなっていないですよね。何か
回答書を送付したというふうなことなんですが、その辺確認したいんです。
29:
◯環境局長 口頭での
事情聴取というのはこれは全JVしておりまして、先ほど課長が申しました持ち帰ってさらに構成員も含めてというのは全社にもかかっております。
30:
◯嵯峨サダ子委員 ちょっと
委員長にお諮りしたいんですが、この案件はこの
経済環境常任委員会にかかっているわけですが、契約にかかわる件でございますので、やはり
担当課のそれなりに答え得る方をお招きしてぜひ審議をしたいと思うんですが、
委員長にそういう方向でお取り計らいをお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。
31:
◯委員長 暫時休憩に入ります。
再開は1時35分を予定しております。
休憩 午後1時22分
再開 午後1時36分
32:
◯委員長 再開いたします。
休憩をもう少し延長いたしまして、10分程度再度休憩に入ります。
休憩 午後1時37分
再開 午後1時47分
33:
◯委員長 委員会を再開いたします。
先ほど
嵯峨委員からお申し出がございましたが、これについて
環境局長の見解を求めます。
34:
◯環境局長 嵯峨委員からの御指摘がございましたけれども、当局と議会との関係におきまして、この
委員会制の
審議手法というものは審議の効率性なり専門性を高めるための手法でございまして、あくまでもここにおける審議のあり方といたしましては
議決機関としての議会とそれから
執行機関としての当局の双方の
質疑応答という形で行うわけでございますので、私どもの答弁というものはいわば
当局一体の中での答弁というふうに御理解をいただきたいと存じます。
具体的には、
財政局所管の
契約案件事務ではございますけれども、その部分につきましても私ども十分に事情を調査しておりますので、可能な限り御質疑に答えられるものと考えておりますので、お願いをしたいと思います。
35:
◯委員長 それでは、質疑を続けます。
36:
◯嵯峨サダ子委員 それでは、先ほどの続きになるわけですが、
談合情報対応マニュアルによりますと、
入札金額の算定はみずから行ったか、必要に応じて
積算内訳書の提出を求め
担当課での
チェックを行うとありますけれども、このとおり行ったのかどうか伺います。
37:
◯環境局参事兼
総務課長 本会議で
財政局長より御答弁申し上げておりますとおり、
積算内訳の提出は認めておりません。これは、この談合の事実の確認の際に
見積書の提出を求めますのは、各社が入札のための
準備行為を行っているかどうかを確認するためでございます。今回の入札に関しましては、
発注仕様の決定に当たりまして
設計条件等の本市独自の要件を設定して
資料招請を行っております。また、この契約は設計・
建設工事の
一括発注でもございまして、この段階におきまして入札に参加した各JVの
代表各社は
見積書だけでなく
設計図書などを含みます相当量の資料を作成して本市に提出しているところでございます。このようなことから、入札のための
準備行為は各社ともことし2月に行いました
資料招請公告の時期以降進めているものと判断されるため、再度の
見積もりの提出は行わなかったというものでございます。
38:
◯嵯峨サダ子委員 それでは、なぜわざわざ
マニュアルに今私が申し上げたような規定として載せているんですか。
39:
◯環境局参事兼
総務課長 この
マニュアルは、市役所の
発注工事の一般的なものに関してそれを想定して策定されているものでございまして、この
焼却工場の
プラントを含む
建設工事といいますのは、設計・
施工一括発注というような特殊な
発注形態でございまして、
入札公告前に先ほど申し上げました
準備作業を行っているということがありますことから、必要に応じて
積算内訳書の提出を求めるという規定が
マニュアルにはございますけれども、その必要はないというふうに判断したものでございます。
40:
◯嵯峨サダ子委員 それはどうも納得がいきません。これでそれでは十分な
チェックができたのかどうかということが問われる問題じゃないんですか。しかも、
談合情報の問題がありまして、市の契約課の方で
情報収集を、
事情聴取をしています。そこの中で幾つか6項目にわたって
質問事項を提出して、それに対して回答が各社から寄せられているんですが、川崎重工業は、本日の
入札予定金額の
積算内訳はできていますかという問いに対して、「作成しておりません。前回の
予備見積もりをもとに
入札予定金額を作成しています」と。それからもう1社、
石川島播磨重工業は、同じように
積算内訳はできていますかという問いに対して、「根拠に基づき
応札価格を決定している」と、こういう答えですね。ほかのJVの代表は
積算内訳はできておりますと回答しているんですけれども、この2社はこういうことで
積算内訳ができているということであれば、非常にこれは、いかにもずさんといいますか、そもそもその
入札資格があるのかどうかということにもかかわる問題じゃないかと思うんです。ですから、少なくともこの2社に限って
積算内訳書を提出するよう求めるべきだったと思うんですが、それはどうしてなさらなかったんでしょうか。
41:
◯環境局参事兼
総務課長 御指摘の2社につきましても、本年2月に行いました
資料招請に応じましてさまざまな
設計図書、それから
見積書等を提出しているというような作業をやっているということは私どもの方で確認できることから、この2社に対して再度の
積算内訳書の作成は求めなかったということでございます。
42:
◯嵯峨サダ子委員 これは改めて
見積書の作成を要求するように、この2社に対して求めたいと思うんですが、いかがでしょうか。
43:
◯環境局参事兼
総務課長 既に入札が終了しておりまして、
落札者も決定しておりますので、そのようなことを求めることは現在考えてございません。
44:
◯嵯峨サダ子委員 これでは、今まで私が述べてまいりましたように、
見積額とそれから
入札価格並びに
落札価格の差を縮める理由づけがどうもはっきりしてこないんです。これ以上お伺いしても無理だということであればそれはそれでまた置いておきますけれども。
次に、市の方が
積算見積もりの
一覧表を作成しているわけですけれども、このこと自体がいわゆる談合を行わせやすい
環境づくりになっているのではないかと思うんです。お伺いしますけれども、
環境局からちょうだいしたこの
事前見積もりの2枚の比較表ですね、
一覧表、当然これは
市当局で作成されたわけですよね。そうしますと、これは市の
担当者でないと知り得ない情報なわけですよね。もしこの情報が漏れるとすれば、この情報を持っている市の方から漏れる
可能性が高いと思うんです。今回、
事情聴取の中で市の内部の調査は行われたのかどうか、その辺はいかがでしょうか。
45:
◯環境局参事兼
総務課長 今回の入札でございますけれども、これは
予定価格あるいは
調査基準価格をあらかじめ公表して入札を行うという極めて透明性の高い
入札方式でございますので、そのような調査は行ってございません。
46:
◯嵯峨サダ子委員 では、ひとまずこの問題は置いておきます。
次に、
一般廃棄物循環型システム構築調査報告書の開示問題について伺います。この
報告書は、市が平成9年5月21日から9月26日までの期間で、
一般廃棄物循環型システム構築調査業務委託費981万7500円をかけて東京の
コンサルタント会社である
株式会社オストランドに調査委託して、平成10年3月に仙台市
環境局が発行したものです。
まず伺いますけれども、この調査の目的についてはどのような目的で行われたのでしょうか。
47:
◯環境局参事兼
総務課長 この調査は平成9年度に実施したものでございますけれども、平成10年度に
一般廃棄物処理基本計画の改定を予定しておりますので、その
改定作業に必要な
基礎資料を入手するために行ったものでございます。
48:
◯嵯峨サダ子委員 今課長さんの方からお答えいただいたわけですが、
一般廃棄物処理基本計画を策定するための
基礎資料とすることを目的とするものということですが、平成11年3月に策定された仙台市
一般廃棄物処理基本計画の中には、それでは具体的にどのような内容が反映され、生かされているのか伺います。
49:
◯環境局参事兼
総務課長 直接的に採用しておりますというか、参考にしておりますのは、ごみの組成の分析、それから将来の
ごみ量の予測、この点に関しまして参考として使っております。
50:
◯嵯峨サダ子委員 それだけでしょうか。そのほかにもあると思うんですが。
51:
◯環境局参事兼
総務課長 主な点は以上の2点でございます。
52:
◯嵯峨サダ子委員 私も実際この
報告書とそれから市が策定した
一般廃棄物処理基本計画、これを見比べてみました。そうしましたところ、
報告書に記載されているただいまおっしゃられました
資料データや内容がそのまま
基本計画に載っておりました。例えば今おっしゃられたようなごみの組成の
円グラフ、
ごみ処理の体系、総
ごみ量と目標値、施策の体系など、
基本計画の根幹をなす相当な部分をこの
処理基本計画の中に
報告書から載っております。しかもグラフなどは全く同じでして、
円グラフなどはごみの
組成部分の位置をちょっと変えたぐらいで、数字は全く同じでございます。
さらに、平成11年11月19日に
環境局が資料として作成した「百万人の
ごみ減量大作戦」の中の
ごみ減量・
リサイクルの
具体的施策の
一覧表を見ますと、
報告書にある
実施施策のメニューを、ほとんどといいますか、かなりの部分採用したと思われるものがあります。特に
家庭用電気式生ごみ処理機購入費補助を初めとする
新規事業はすべてがそうだと思います。
ところが、先日の本会議で我が党の
古久保議員の質問に対して、
環境局長は
報告書の提案はいずれも本市の案として採用し得るものではなく、
参考資料として扱い、
基本計画の
策定作業の中で本市独自の案を作成したと答弁しています。
報告書の提案は採用しないと言っておきながら、実際は相当の部分を採用していることは明らかでありますので、局長の答弁は矛盾しているんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。
53:
◯環境局長 本会議での
古久保議員の御質問は、市が委託した
調査報告の中で特に六つのケースについて、なぜその六つの
ケースのうちのこれを適用してこれを適用しなかったのかといった想像に基づいた御質問がありまして、その部分について我々も精査の結果そういった
ケース分けに沿った形での対応は現実的でなかったんだということでございまして、これはその前の御質問でもお答えをしておりましたけれども、この
報告書あるいは調査というものはそもそも今参事兼
総務課長が述べましたようにごみの組成とそれから将来推計、これを基本にして、それに付加をしまして、できれば
廃棄物の減量なり
リサイクルのモデルといったシミュレーションを提案をいただくというものでございまして、その上の方の2点については先ほど申し上げたように活用したわけでございますが、
古久保議員の御質問はその3点目についての御質問でございましたので、我々として採用はできないと答弁したわけでございます。
54:
◯嵯峨サダ子委員 しかし、この
報告書の全体は
廃棄物の
循環型システムを構築するための
調査報告ですよね。ですから、先ほど言った代替案の1から6までも含めたすべてのことを含んでの
構築調査だというふうに私は理解しているわけでして、今の
環境局長がおっしゃっられたのはどうも納得がいかないんです。要するに、
報告書の中で言っている
ごみ処理システムの代替案の評価結果、案1から案6の
記載部分を公表したくないために
報告書全体を
参考資料扱いにしたのではないかと。それで済まそうとしたのではないかと。どうもそういうふうに考えざるを得ないんです。もしこの時点でこの
報告書が全部公開をされていれば、この時点ではまだ780トンという施設規模での説明でありましたから、これが出ればそれが大きな議論になって当然780トンという施設規模の根拠はもう崩れてしまうと、そういうことになり得たんだというふうに私は思うんです。ですから、今の局長の御答弁ではどうも納得がまいりません。
次に、昨年2月22日に市民団体が(仮称)松森工場計画にかかわる資料一切を開示請求いたしました。しかし、この
報告書は開示されませんでした。この問題で本会議で同じ
環境局長は、「御指摘の
調査報告書は新工場の建設事業とは別途進めていた
一般廃棄物処理基本計画の
改定作業に関するものであったため、請求対象の文書とは判断しなかったものでございます」と答弁しています。また、山脇議員の本会議質問でも局長は、「個別の工場計画に関するものとは判断いたさなかった」と答弁しています。しかし、(仮称)松森工場建設に係るダイオキシン対策専門家会議にはこの
報告書を資料として提出していると聞いておりますけれども、それは事実でしょうか。
55:
◯環境局参事兼
総務課長 まず、システム
調査報告書の位置づけについてでございますけれども、これにつきましてはこれまでも御答弁申し上げておりますとおり、ごみの減量・
リサイクルに関する提案も求めておりますけれども、それも委託調査の内容ではございますけれども、その部分については一定の参考にするためという位置づけでございます。やはり
基本計画は仙台市が策定するものでございますので、委託調査の内容を十分検討して、本市独自の案をつくったということでございます。
なお、この委託調査につきましては、焼却施設の施設の算定方式あるいはごみの減量・
リサイクル施策の効果などに関しまして私どもの想定と大分異なるところがありますので、その案の1を採用したというのが前の780トン時代の計画であるというわけではございません。
それからシステム
報告書でございますけれども、これはダイオキシン対策専門家会議ではなくて、
廃棄物対策審議会という附属機関を仙台市で設けてございますけれども、その附属機関に
一般廃棄物処理基本計画の案に関して御意見をいただく際に資料として提出したという経緯がございます。
56:
◯嵯峨サダ子委員 いずれにしてもこの
報告書をなぜ全面開示しなかったのかということが今議会でも議論されているわけでして、やはり今議会に情報公開の条例の改正案が提出されておりますことから、やはり市民に対して、納税者に対して、市民共有の財産である情報は全面開示するということが基本原則だと思うんです。そういう立場から考えると、今回のこういう開示のあり方というのは非常に問題が残ると思うんです。
次に、ここの我々議会に対してもなんですが、
経済環境常任委員会、それから
ごみ減量の特別
委員会、この議会にもこの
報告書の存在すら明らかにされてこなかったという経緯があると思います。我々議会としては
市当局と一緒になってごみの減量・
リサイクル社会を構築していこうと、そういうことで真剣な議論をしてきたはずです。それなのにこういうやり方では、余りにも議会を軽視していたやり方ではないかと思うんです。なぜ議会に報告がされなかった。その辺のところをお聞かせください。
57:
◯環境局長 これは先ほどから御答弁申し上げておりますように、仙台市としての一般
廃棄物の
処理基本計画、これの改定のための資料を求めるというのが基本の筋でございまして、我々まさに議会を重視した立場で責任ある原案を求めるための資料をこれによって得たと。その資料を具体的に精査をいたしまして、仙台市として責任を持てる案につきまして審議会並びに議会にお諮りをしたというものでございます。
また、この資料を隠したのではないかと。受けとめ方は御自由でございますけれども、我々、先ほど申し上げましたとおり、この
基本計画を策定する際の資料という位置づけをまさにそのものとして使いまして審議会にもお示しをしているわけでございまして、審議会は公開をされております。したがって、この資料について非公開であったと、あるいは隠していたというのは客観的事実に反すると思います。
58:
◯嵯峨サダ子委員 局長、そうおっしゃいますけれども、確かに公開ということではありますけれども、審議会というのは一部のそれは審議会メンバーしか知り得ないことですよね。それは公開を求めれば出てくるかもしれませんけれども、今、地方自治体に問われているのは、情報公開のあり方としてさまざまな事業を計画するときに政策段階から住民に対して公開をしていくと、そういう姿勢が問われるんですよね。そういうことからいうと、本当にほんの初歩的なこういう基礎データを議会に対してあるいは市民に対して示して、それをもとに大いに議論をして深めて、そして市民と協働してごみの減量・
リサイクルに取り組んでいくんだという姿勢が最も必要だと思うんです。そういう点から考えると、今回の開示のあり方が一つの例ですけれども、非常に残念だという感じがするわけです。ですから、これからの情報開示のあり方についてぜひその辺のところをもっと真剣に考えていただいて、市民が納得のいくようなそういう開示の仕方なり施策の推進を図っていただきたいと思うんですが、再度御答弁いただきたいと思います。
59:
◯環境局長 今後の行政のあり方としての情報公開の進め方、基本的には同感でございますので、我々もそういった方向で努力をしたいと思います。
60:
◯委員長 ほかに質疑はございませんか。
61: ◯小山勇朗委員 私の方から、この松森工場建設に当たって、市としていつごろから中央省庁に対して補助金の申請というものを取り組んできたのか、どことどこの省庁なのかも含めてまずお答えいただきたいと思います。
62:
◯環境局参事兼
総務課長 補助金につきましては、厚生省が所管でございます。ただ、市が直接厚生省に申請するという形ではなくて、宮城県を通じて申請するということになっておりまして、まず補助事業としての採択を受けるために整備計画書というものを提出いたしますけれども、その整備計画書につきましてはことしの3月末に宮城県の方に上げております。
63: ◯小山勇朗委員 そうすると、3月17日に9社合同の
説明会を終えて、それから整備計画をして、そして県の方に上げて厚生省の方に申請の手続をとってきたという形でとらえていいんですか。
64:
◯環境局参事兼
総務課長 3月17日の
説明会とは別にその整備計画書の作成作業は進めていたわけですけれども、それ以降につきましては御指摘のとおりでございます。
65: ◯小山勇朗委員 整備計画の中で具体的に仙台市が
予定価格とする部分ですね。要するに280億3000万円、これが
予定価格になると思いますけれども、それらの資料を持ちながら
内訳書なども含めて県の方に提出をされているということでとらえていいのかどうか。
66:
◯環境局施設課長 金額につきましては356億3800万円で出してございます。
67: ◯小山勇朗委員 今、
予定価格よりも大変な100億円近く高い金額で県の方に提出されているというものと、要するにこの業者9社から参考
見積書というのが6月に提出されているわけです。その県の方に上げた356億円、そしてまたこの参考
見積もりで出されている金額が最低で349億円で、あとは大体360億円で全部並んでいるというものと対比した場合、まさに県を通じて申請を頼んでいる部分の金額と全く同一的な価格になっていることについて、どういうふうにとらえますか。
68:
◯環境局施設課長 県を通じて上げた金額につきましては、その当時の私どもの粗い基本仕様の中での
見積書の概算費ということで提出したものでございます。その後、技術資料等を
メーカーから受けまして市としての発注指針が固まりました。その中で再度
見積書をとりまして、これを査定し、委員からお話しありましたような低い金額が設定されたということでございます。
69: ◯小山勇朗委員 一般的に言われている部分からすれば、大体企業等で
見積もりする場合であっても3割以上違うのはおかしいと。大体一般的には2割程度の金額の差で
見積もりなど出すのが普通でないかという意見なども私なりに拝聴してきています。そういう意味からすれば仙台市の県に上げた
予定価格ですが、補助金申請するときの金額が356億円、確かに補助金の額を少しでも多くもらいたいという気持ちがあってそういう計算になっているのか。実際的には入札する場合はきちんとした
予定価格でもって入札をしなければだめなわけですからね。プロパーの方々が見積もって、そして100億円近くも違うようなそういう申請というのは考えられますか。ほかのいろんな工事であっても、例えば
建設工事であっても、建設単価幾らというのが大体一応おりてきていますよね。土木工事、大体幾らぐらいとか。それで計算していってみると、例えば工場棟の建築工事で25億円以上の差が最高と最低であるわけですよね。あと燃焼設備工事、どういう考え方に立ってこの33億円も差が出てきているのか。そういう部分からすれば、356億円というのはそういう計算をしなければ、仙台市としてもその
見積もりの金額だって356億円ぐらいにはなってこないはずだ。だから、仙台市で見積もった、要するに県の方に上げた金額というのは、例えば工場棟
建設工事ではどのぐらいになっているのか。あと燃焼設備工事でどの金額になっているのか。燃焼ガス冷却設備工事で幾らになっているのか。あと灰出し設備工事、電気設備工事、計装設備工事と、あと現場管理費と一般管理費、この辺の当初仙台市から県に上げた金額について教えていただきたいと思います。
70:
◯環境局施設課長 具体的な内訳の中でのそれぞれの金額ということでございますけれども、まず燃焼設備工事につきましては34億4900万円。それから工場棟
建設工事につきましては64億1300万円。現場管理費でございますけれども、13億2500万円ほどになってございます。あとはどの項目……。
71:
◯委員長 基本的には全項目ですね。
72:
◯環境局施設課長 全項目は大体20項目ぐらいに分かれてございまして。
73: ◯小山勇朗委員 全項目といっても相当数になるので、さっき言ったのは、今工場棟の建築工事が出ましたね。それに燃焼設備工事が出たから、あと燃焼ガス冷却設備工事、灰出し設備工事、あと電気設備工事、計装設備工事、あと一般管理費。
74:
◯環境局施設課長 燃焼ガス設備工事につきましては32億4700万円。それから灰出し設備工事でございますけれども、57億4400万円。電気設備工事が14億7300万円、計装設備工事が13億円、一般管理費が28億9100万円となってございます。
75: ◯小山勇朗委員 今答えていただいたのは特に大きい、要するにジョイントベンチャーの中で参考
見積もりとして出された金額の最高と最低の差の大きい部分で回答していただいたんですけれども、これら全部、あとほかの項目もありますけれども、総体的に言って356億円ということであります。例えば全体の中で280億3000万円ということに入札する前に最終的に
予定価格を決めているわけです。そういう場合の、例えばさっき回答された金額の中でどこをどのように切り下げて
予定価格の280億3000万円というのを積算したのか。今答えた部分だけの内訳でいいですから、どういうふうに変化をしたのか答えてください。
76:
◯環境局施設課長 まず
予定価格の算定の仕方でございますけれども、
見積書の提供を受けて、この
見積書を参考にし、また最近の各都市の契約実績、それから建設単価の動向を加味して求めてございます。具体的には、
見積書の中の項目を大きく分けまして、細かい部分はその
メーカーによっていろいろ違いがございますので、そういった違いのないような形で大きく3項目ぐらいに分けてございます。その中での最低価格をとりましてある査定をしまして、そして先ほど言いましたような状況も踏まえて
予定価格というふうにしたものでございます。ですから、項目ごとに幾ら下げたとかそういったことではございません。
77: ◯小山勇朗委員 一般的な部分で大体単価がどうなるかというのは大体機種、要するに
プラントなら
プラントをどこの
メーカーに決定をして、そして計算して、例えばどの程度のそこには建て坪が必要でどういったものを建てなければならないかというのは、おのずと出てくるわけですよね。例えば工場棟建築工事というのは工場の部分としてこれぐらいのスペースが必要だと。このぐらいの
プラントを入れるとすればこのぐらいの、要するにストーカ方式で電気で溶融炉にした場合や、どういう設備でつないでいった場合など、どのくらいの工場棟が必要だというものが出てくると思うし、管理棟なんていうのはどこの機械を入れようとそれは大体同じだ。それから管理棟の大きさ、電気設備など設備の
仕様書なんていうのは
内訳書を見たって、どこの
メーカーを使おうとそれは大体同じな管理棟になってくると思うんです。場内整備工事なんていうのは、例えばあとアスファルトでするのかコンクリートでするのかの違いぐらいで、ほとんど同じぐらいだ、変わりないんだけれども、各
メーカーの金額からすれば場内整備一つとったって2億6000万円ぐらい違ってきているわけです。
だからそういう形から考えれば、今答弁されたような形で280億3000万円に決めたといっても、一つ一つやっぱり判断していかなければその280億円という金額は出てこないと思うんです。金額というのはそうでしょう。私は何ぼ頭で考えたって、じゃあいいあんばい、100億引いて256億ぐらいにしておくかなんていうことで
予定価格は決められないんだから。皆一応単価を出していって、最低このぐらいはまず必要だろうというものがあって
予定価格ができてきて、そこで入札したときに、その
予定価格よりどのぐらい下回るかでそれは落札というものが出てくる。そういうことを考えれば、例えばこの工場棟建設でほかのジョイントベンチャーで出したものと比べれば相当低いからとか、例えばこれはA企業ならA企業で出したのと大体似ているとなれば、そしてそれでほかは見直す必要はないとなれば、それで工場棟建築工事は済むとなってくる。
ただ、この燃焼設備工事とか燃焼ガス冷却設備工事というのは、まさに
プラントが決まらない限りそれは決まってこないわけでしょう。だから、それをどういうもので考えたから33億9800万円からどのぐらい下がったとか、32億4700万円からどのぐらい下がって、最終的に皆トータルしたら280億3000万円になったという回答をもらわないと、なかなか私としては理解できないんです。そういうところをちょっと出してほしいと。
78:
◯環境局施設課長 工場棟の積算につきましては非常に高度な技術や各
メーカー独自のノウハウがあり、
プラントについては非常に独自の特殊性がございます。そういった関係で
プラントの設計積算というのは自治体でそれを積み上げてやるというのは非常に難しいということがございまして、性能発注という方式をとってございます。
性能発注というのはどういうことかと申しますと、各
メーカーの
プラントを入れればこのぐらいの面積は必要だろうというある程度の基準というか、私どもの敷地の広さも考えまして、工場棟の広さはこのぐらい、それから管理棟の設備内容はこういった内容、それから広さもこのぐらいというふうな形での条件づけをします。それから焼却能力についてもそうです。焼却能力を決めればおのずからその大きさというのも大体決まってくるわけですけれども、そういった中での
見積もりということでございます。このような条件を提示した中での
見積書をとって精査するということになるわけでございます。
具体的に、今回、最初県の方に上げた段階ではその仕様というのが非常に大ざっぱな部分がございました。最初各
メーカーともそれぞれの考えでそれをもとに算定した結果が高い値になったというわけです。それが技術資料をいただきまして、
発注仕様書をならして、細かい部分の
質疑応答もやりながらその
発注仕様書を細部にわたって決めていったわけです。それで再度
見積書をとった中でその次の段階の低い金額での
予定価格の提示というふうになったわけでございます。
私どもは
予定価格を決めるに当たりましては、この2度目にいただきました
見積書を、先ほど言いましたように項目が分かれています。いろいろな角度から建設実績なり、そういったもの等々を加味しまして、私どもで
予定価格として税抜きで280億3000万円ほどにしたものでございます。
79: ◯小山勇朗委員 一つは、しばらく前から仙台市としてはストーカ方式が最良だと。要するに我々は溶融炉とかいろんなのを提起をしたり、あるいはガス溶融なり電気溶融も、あるいは重油での溶融もいろいろ方式はあるだろうということでも話をしてきたり、あるいは他都市視察をしたりしてきた。そういうことでやってきている中で、やはりストーカ方式が今現状からすれば一番心配ないということで、将来的にはそういうガス溶融なりいろんなものが出てくるだろうということで、仙台市とすれば方式は完全に決まっていたわけですよね。そうすれば、大体今まで、今泉、小鶴あるいは葛岡というふうな形で
メーカーが、具体的には日立とか、どこどこは……、ちょっと今ど忘れしてしまったけれども、この3カ所皆違うわけでしょう。そういうふうに3カ所違うところの各
メーカー、本格的にストーカ方式をやってきている会社を全部使っているわけだ。仙台市として今までこれでちゃんとやっているわけだ。だから、大体どういうストーカ方式がいいかというのは、専門家からすれば、常にそういう工事に携わってきた方々からすれば、どこが一番だというのは大体もうわかってきているわけでしょう。そうなれば、それを頭に描いた中での、そしてたまたま今度は焼却灰を全くなくす方式で、電気溶融でもって焼却灰を溶かして、そしてスラグ化してそれをアスファルトだの何なのに
リサイクルしようというところまで考えたストーカ方式、溶融炉と併用した形での方式を取り入れてやっていこうということで今回最終的には280億円になったと思うんです。
そういうことでこの性能発注というのを基本的に考えたとなれば、おのずと県に上げるときから、例えば356億円なんていう、要するに75億7000万円、こんなに違うような大ざっぱな
見積もりというのは上がっていかないと思うんです。そこから私は不思議に思う。そこがまず、専門家が3方式やってきていて、三つの会社のものを使ってみていて性能発注をしたというのであれば、まさに近い額でやらなければならない。280億円ほどでなくて、例えば292億円とか290億円とか300億円ぐらいにならなったってしようがないかと思う。はっきり言って電気溶融炉を入れるから、75億7000万円も違うような金額にはなっていかないと思うんです。そこがまず、なぜそういう形にこの性能発注でもってなっているのか。もう1回それを答えてもらいたいと思います。
この2度目の
見積書、これでもって280億3000万円になったという話だけれども、じゃああとの2社出さなかったわけでしょう。2度目の
見積書を出していないでしょう。最後の入札のときに
仕様書だの出していないということだな。2度目のときは、要するにジョイントベンチャーのキャップとなるところで皆出してもらっているととらえていいのね。じゃあ、それを全体見たときに、見て、総体的に性能発注でいけば、その280億3000万円を
予定価格としていいだろうと判断したということですけれども、そこまでいくまでにも、例えば会社側が同時にダブルで考えて、動いてきているような感じがするわけですよ、一般的に見てみればですよ。市が考えた金額、ジョイントベンチャー九つが考えた金額が三百五、六十億が最初あって、それが次のときには入札したら280億円というのが出てきた。それはどこで調整するかどうかというのはあると思うんですけれども、お互いがまさに強い談合の、そういう状況下で入札が行われているとしか思えないんですね。
この参考
見積もり、6月段階でとったのを見ても、例えば工場棟の建築工事、一つだけがぼおんとずば抜けて高くて、あとはこう並べていくと、大体9社のうちで一番低い価格で主なものが
見積もりされているところが、逆に言えば一番の有力企業だったのかなと見られるような状況もあるわけです。それは最終的に談合があったのかなかったのかというのは、公正取引
委員会などが正式に動いて、その結果が出ないとなかなかわからないと思いますけれども、この県に申請した額からずっと追ってくると、私から言えばそういう見方もされるということなんです。それが県に上げる段階から280億3000万円にまさに近い額ならまだしも、県に申請していたのと全然違うから、だからそういうところはやはり仙台市としても反省しなければならないだろうし、それは専門家として相当な計算のミスをしていると思うんです。何ぼ大ざっぱだって、数字で75億7000万円、私ら億なんていう金見たこともない、数字でしかわからないんですけれども、1000万円とか100万円の違いではないんだから、75億円だからね。だから、そういう大きな違いというのがどこから出てきているのかというのがなかなか理解できないんです。何ぼ大ざっぱだって、今まで三つの企業の
プラントを使ってやってきた専門家の経験からすれば、そこの違いのところもう少し説明してください。
80:
◯環境局施設課長 最初の
見積もりは私どもの
仕様書に基づいて行っておりますけれども、その仕様の内容が、簡単に言えば粗かったというようなことでの金額であると。
そして補助のことに関しましては、実際には請け負った金額でもって補助が交付されます。そういった状況にあるんですけれども、仕様を固める段階での、その中での価格の変動ということでございます。
81:
◯環境局長 今の一番最初の業者から出てきた350億程度というものはまさに業者としての言い値でございまして、我々そういった業者の言い値で税金を使っていいのかという中身できちんとした精査をその後できるだけのことをやったと。この社会情勢の中で、いわば75億円、逆に言えば節約をした中で入札をお願いしたということでございますので、御理解いただきたいと思います。
82: ◯小山勇朗委員 今のだと随分がらりと違うんだけれども、業者の言い値でやってらんないから、税金むだ遣いしていられないからそういう280億円まで下げたという話と。さっきから言っているのは、県に上げるときに大ざっぱな
仕様書で356億円で上げたと言っているのと、局長と担当が言っていることは話が全然違うんだ。だってそう聞こえるでしょう。今言ったのは、今まで論議していたのは何なのかというぐらいに思うんだけれども、最初からそれを言えば、要するに業者の
仕様書、
内訳書、そして参考
見積もりを参考にして、まず県に上げたというのと違ってくる。さっきからの話と違って、自分たち独自に
仕様書をつくって、大ざっぱな
仕様書だけれども356億円になったと。それで県に上げて、県から中央省庁に申請してもらったんだという話だったんですよ。それでどうなんですか。
83:
◯環境局長 結局、
仕様書を我々がつくる段階でもいろんな情報が入ってくるわけでございます。そして県に上げた後、6月に具体的に業者からいただいたものも全くそのとおりの、我々が想定をしていた程度の金額であったということでございますので、我々その後先ほどから御説明しているように技術の進歩ですとか、あるいは社会情勢、単価や経済情勢等々、それからいわば各社によって得手不得手がございます。機械設備ではうちの方はこれぐらい努力できると。あるいは建設であればこれぐらい努力できると。それぞれ片方は努力できるけれども、ここは努力できないといった部分の総合的な努力の積み重ねの部分を、我々評価して280億程度といった
予定価格を決めたものでございますので、御理解いただきたいと思います。
84: ◯小山勇朗委員 いろいろ情報公開条例に基づいて、すべての部分が情報公開をされていくわけですから、そういった意味ではやはり国に対して県を通じながら申請するにしても、やっぱり最大限、今局長が言ったように市民の税金をどれだけ安くして、そして少ない金でよりよいものをつくるかという考え方がなければ、大ざっぱに上げたなどと言っていても、それははっきりいえば話にならないです。やっぱり、きちっと精査をして
仕様書とか、そういうものを専門家として見て、最低限ここまでは抑えなければだめだというもので申請をしていくという取り組みをきちっとやってもらう、そのことをきつく言っておきたい。今後においても、やっぱりそういうものをきちんと守っていただきたいということをお話して終わります。
85:
◯委員長 ほかに質疑はございませんか。
86:
◯嵯峨サダ子委員 ただいまの小山委員の質疑でもあったように、この案件は非常に談合の疑いが強いということがますますはっきりしてきたような感じが見受けられます。
それで、
委員長に照会していただきたいと思うんですが、今市が280億という
予定価格を積算した根拠となる書類、
積算内訳書をこの当
委員会に出していただきたいということ。
それから、
石川島播磨重工業と川崎重工の入札段階での
積算内訳書、先ほどできているとおっしゃいましたよね。それをぜひ当
委員会に提出していただきたいと思うんですが、お取り計らいをお願いいたします。
87:
◯委員長 環境局長いかがですか。
ただいま
嵯峨委員から要望のありました2件について答弁願います。
88:
◯環境局長 2件の御要望でございましたけれども、まず第1点目につきましては、具体的な内訳を先ほど課長も御答弁したように、内訳として積み上げたものではないという御説明をしております。
それから、後段につきましては参事兼
総務課長より御答弁いたさせます。
89:
◯環境局参事兼
総務課長 先ほど小山委員の方から御質問があったときに、2社に関しても
資料招請の際の
見積書はとっているという趣旨で申し上げたわけでございます。その
資料招請と申しますのは、任意の資料提供という意味で、本市が各
プラントメーカーにお願いして提出していただいたものでございまして、それについては先方の意向を尊重しなければならないと思っております。これにつきましては、公文書の開示請求が数カ月前にございまして、その際に各
メーカーの方にその点の意向を打診しております。ただいまちょっと完全な記憶はないんで申しわけないんですけれども、この2社に関しての資料ということにつきましては、
メーカーが開示しても構わないといった範囲内でしか提供できないうということになりまして、少なくとも
見積書につきましては提供できないという状況でございます。
90:
◯委員長 ちょっと待ってください。
その具体な内訳は出せるのですか。済みません。その一つ目の280億の根拠となる書類を提出してほしいということなんですが、その積み上げたものではないという御答弁しかいただいてないんです。それが出せるのかどうかという答弁をいただきたいんです。
2番目については開示請求があって、とりあえず今はだめだという結論が出ていますけれども、最初の一つ目の方について大枠のものでもあれば、書類であれば
嵯峨委員よろしいというわけですよね。
91:
◯環境局長 今まで
予定価格の中身の
積算根拠というものを公開していなかったと思いますので、ちょっと財政の方とその辺協議をさせていただきたいと存じます。
92:
◯嵯峨サダ子委員 財政局側と協議をした御返事はいついただけるんでしょうか。
93:
◯環境局長 10分程度休憩をお願いできればと思います。
94:
◯委員長 この際、
暫時休憩をいたします。
再開は3時5分の予定でございます。よろしいですね。
休憩 午後2時50分
再開 午後3時05分
95:
◯委員長 再開いたします。
休憩前に引き続き、質疑を続けます。
96:
◯環境局長 先ほど、
嵯峨委員から御照会のありました資料のうち後段につきましては、ただいま御提出することができませんけれども、前段の本市の
見積額につきまして、その内訳の資料を提出させていただきたいと思いますけれども、
委員長のお許しをいただきたいと思います。
97:
◯委員長 了解いたしました。
事務局、配付を願います。
〔資料配付〕
98:
◯委員長 お手元に資料をお配りいたしました。
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
99:
◯委員長 終了いたしました。
以上で全議案に対する質疑を終了いたします。
《
付託議案の決定の審査について》
100:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の決定を行います。
決定の審査は
審査順序表のとおり、順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
101:
◯委員長 御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。
なお、要望事項等につきましては、
付託議案の決定がすべて終了した後に一括して確認をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。その際、
委員長報告に織り込むものにつきましては、その旨をはっきりと簡明に発言願います。その旨の発言がなければ、この場限りの要望として取り扱うことになりますので、この点御了承願います。
それでは、第166
号議案について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
102:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第166
号議案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
103:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第188
号議案について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
104:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第188
号議案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
105:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第189
号議案について討論はありませんか。
106:
◯嵯峨サダ子委員 ただいまの質疑を通じましても談合の疑惑がますます深まったと私自身感じております。したがいまして、この議案には賛成できません。
私としては、議決を先送りして徹底した調査を求めるとともに、継続をお願いしたいと思います。
107:
◯委員長 ただいま継続という御意見が出ましたが、ほかの委員の皆様の御意見はございませんか。
108: ◯池田友信委員 今まで大分一生懸命審査、質疑をしてまいりまして、談合の部分ということでの疑念その辺については、この
委員会の中で十分掘り下げるということが今までの質疑の中でされたものと私は思います。この工場については、小鶴清掃工場の老朽化に伴う問題から発しておりますし、これが大分延期になっているとこういうことであります。したがいまして、今議会の中で採決をする方向で、十分な質疑を当
委員会の中でしたと私は判断しますので、採決の方を皆さんでお願いしたいと、こういうことでお願いします。
109:
◯委員長 委員長といたしましても、議論は十分尽くされたと理解しております。
それでは、採決に入ります。
異議がありますので、起立により採決いたします。第189
号議案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
110:
◯委員長 賛成者多数であります。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
以上で全議案に対する決定を終了いたしましたが、この際、議案に対する要望事項等がございましたら、お願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
111:
◯委員長 なければ、これをもって
付託議案審査を終了いたします。
《
所管事務について》
112:
◯委員長 次に、
所管事務についてであります。
それでは、経済局より報告願います。
113: ◯経済局長 仙台市中央卸売市場開設40周年記念式典について口頭報告でございますが、御報告をさせていただきます。
仙台市中央卸売市場は昭和35年に開設をいたしまして、おかげさまをもちまして、ことしの12月で開設以来40周年を迎えたところでございます。これを機に市民及び市場内外に、市場の果たす役割をPRする目的で、市場業界と開設者である仙台市の共催で市場開設40周年記念式典と市場祭りを企画しております。いずれも仙台開府400年事業と相まって実施いたすところでございます。
まず、記念式典につきましては、年が明けまして平成13年の2月7日にホテルメトロポリタン仙台におきましてとり行います。本
委員会の皆様方には、近々案内状を送付させていただきますので、御臨席を賜りますようお願い申し上げます。
なお、市場祭りにつきましては、平成13年9月のいずれかの日曜日を予定しておりまして、日程及び内容等について現在検討しているところでございます。
以上でございます。
114:
◯委員長 ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
115:
◯委員長 なければ、次に
環境局より報告願います。
116:
◯環境局長 環境局からは資料1の生
ごみ処理機の運用開始について御報告をいたします。
これは、仙台市みずからが排出する生ごみ等につきまして、その減量・
リサイクルを積極的に進めるということで始めたものでございます。市役所本庁舎では12月1日から、それから小中学校単独調理校でございますが11校につきましては11月29日より運用を開始しております。裏に設置箇所なり、処理能力等の表がございますけれども、これらから出ました堆肥につきましては、本庁舎あるいは学校の花壇等の堆肥に使うと。さらには、学校におきましては子供たちの環境教育の実地の場としても活用いただくということで考えております。
なお、区役所等それからほかの単独調理校につきましては、これら12カ所の状況を見まして、来年度以降区役所等も含めまして増設を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
117:
◯委員長 ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。